2012年3月4日日曜日

企業文化は会社設立90日で出来上がる

企業文化は会社設立90日で出来上がる、と私は思っている。どんなベンチャーでもそうだ。

私の会社はまだ従業員1名だが、サポートしてくれているチームメンバーが10人近くいる。その段階で、既に組織化が始まっている。

彼らは自由人だ。ほとんどがコンサルやエンジニアというキャリアを脱し、自由気ままに生きている人間である。

そして、元ヤン・ニート・オタクで構成されている不良軍団である。真面目な人もいるが、基本的に問題児しか集まっていない。

今回会社を作るに当たって、エスタブリッシュメント側の人間は極力入れないようにしている。

論理的に正しい解を即座に求めているのではなく(というか、そういう解を導き出す訓練は、私を含め、今のメンバーはよく経験しているし、そのことの重要性もよく承知している)、本能で自分たちがいいと思えるかどうかを大事にしている。
そのウワモノとして論理を積んでいく。

あまり知った口は叩きたくないが、論理的に考えすぎると、時々すさまじく道を外れるからである。これが、限られたメンバーによる組織の論理の始まりである。

境界を設けず、今は、ゆるく自由にやっている。メンバーも集めているというよりかは、自然に集まっている状態である。

と、いいつつ、しっかりリクルーティングしているので、この不良軍団に興味がある人を見つけたい。



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起業した理由

組織を飛び出してでもやりたいことが沢山あるから、である。

ビジネスと社会活動の2つの観点から考える。


コンサル時代、iPhone研究会という社内研究会を作って、クライアントへの提案を目指して、スマホアプリを使った事業案をいくつか考えた。
今のフクログ・iQonのようなコーディネートアプリや、スマポのようなポイントサービス、スタートアップウィークエンドで話題になった聖地巡礼アプリ等、時代の先を行ったアイデアをスマホ黎明期に沢山生み出していた。業務ツールアプリも考えていて、既にBtoBまで視野に入れていた。

でも、実現しなかった。
それは、当時の私のマネジメントスキルの問題や、本業の忙しさの問題等、いろんな理由があったが、どんなに私が習熟したとしても、組織の中では限界があるのではないかと感じた。

自分の中の発想は限りなくて、スマホを使ったビジネスなら、バンバン出せると思ったし、スマホという新しい市場ならチャンスはある。
そして、コンサルならではのビジネス感を持ったスマホアプリを企業に提案できると気づいたからである。「そのアプリ面白いけど、結局どのくらい儲かるの?」という問いに答えられるか。それは決して簡単ではないし、アプリの性質にもよるが、自分たちならできるのではないか、と思ったのである。


次に、社会活動の観点から起業した理由を言葉にしてみる。

私は元々社会学の研究者になろうとしていたというのもあって、社会への関心度が人一倍強い。
修士まで行ったが、博士課程に進まなかったのは、社会に直接働きかけるプレイヤーになることを検討したいと思ったからである。その結果、第一歩としてビジネスの道を選択した。

経営コンサルティングやその次に転職したベンチャー立上を経て、独立して、もっと社会性の高い事業ができると思うようになった。
自分が社会的問題だと思うものは沢山ある。それらの問題に、片っ端から取り組もうと思った。


自分が解決したい課題は無数にある。その中でも特に関心を持っているのはグローバル化である。

ソーシャルネットワークは、私たちの世界を広げてくれているが、知り合いの知り合い・・・と辿るだけでは、結局コミュニティに閉ざされてしまいがちである。ここに制約がある。

これを取っ払おうというのが「気持ちボタン」である。コミュニティの壁を突き破るのがミッションである。そしてこれは、世界の問題解決を加速させるインフラを作ることにつながる。

Consumer/CitizenのCレベルでビジネス/課題解決が加速する時代が訪れると思っている。次代のためのインフラを作りたい。

組織を飛び出してでもやりたい人による、組織を飛び出してでもやりたい人のためのWebサービスを作っていくことがCrispでやろうとしていることである。



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