2012年10月28日日曜日

ググレカスじゃなくて、情報降ってこいカス

ググレカス、という言葉がある。

人に訊く前にググりなさい、という意味である。

仕事としても、ネットマナーとしても、これは正しい。

でも、Webサービスの設計思想としては正しくない。

グーグルは便利だ。

でも、検索しない人がいるということは、検索は手間だと思っている人がいるということである。

ググらなくても有益な情報が振ってくるのが次のイノベーションである。

Windows8をインストールした人が、自分のPCがタッチパネルにならないとクレームしたという笑い話があるが、これも同じことが言えるだろう。

ユーザからすれば、ハードもソフトも区別がつかないのである。

こういう笑い話こそ、新しいサービスを考えるきっかけだなぁと思う。


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「へい、兄さん、起業怖くないですか?」

「起業怖くないですか?」

よく訊かれます。怖い部分っていっぱいあるなあと思います。それと同時に、「会社で働きまくって体を壊す」のも怖いなあと思ったりします。

今の市場は、「会社で働いて体を壊したとき」のセーフティネットがあまりにも弱いからです。

「会社で働いて体を壊した人」はサイレント・マイノリティなので、その怖さを知る機会が非常に少ないのです。
(実は、サイレント・マジョリティと言っても過言でないくらいに、多いのです。)

それはさておき、
「3年以内に結果が出なかったらやめる」とか、「個人保証しない(失敗時、借金まみれにならない)」とか、うんぬんかんぬんを言えばいいのかと思ったのですが、
どうもそういうことではないようです。

思ったのは、「登山家は冬山でも登る」なぁ、と。

どんな仕事であれ、成功よりも失敗の方が多いし、
失敗は辛くてしょうがないのですが、
やりたいことがあれば、おのずとやるという側面はあるのではないかと思いました。

怖いのは事実です。しかし、怖いからしないというのは実は違うのではないかな、と考えています。

身の回りの起業家の知人、みんな仕事大好き。ほんと休まないっすねw


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安西先生、クリエイティブな仕事がしたいです!

若干、茶化したタイトルで恐縮です。。。

クリエイティブな仕事がしたいという人は多い。

新しいプロダクトを作るみたいなクリエイティブもあるし、
既存のプロダクトに新しい光を当てる広告もあるだろう。
中には、制度設計や課題解決もクリエイティブだと言う人もいる・・・

そんな話を伺っていて、どう申し上げたらよいか分からなくなることがある。

そんなある日、「これは思考の問題ではない。行動の問題である。」と気づいた。

その想いが本当なら、既に行動に移しているはずなのである。

どんなにしょぼくても、
新しい物が作りたい人は、新しい物を作っているはずだし、
社会問題を解決したい人は、近所のゴミ拾いでも何でもしているはずである。

小さなことでも、実行に移していれば、
徐々により大きなことが出来るようになる。
小さなことでも、実行に移していれば、
他の仕事も任される。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という金言があるが、
スキルがなくても、機会は創り出せるのである。

「これは思考の問題ではない。行動の問題である。」

安西先生、既にバスケしてますが何か?


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連続的成長と非連続的成長

先日、とある場所で、成長には2種類あるという話を学生さんにした。

1つは、連続的成長。勉強みたいに、1個ずつ知識を蓄えて、徐々に問題が解けるようになる、という種類の勉強だ。

もう1つは、非連続的成長。仕事していて、超理不尽で「なんか納得いかない!」・「苦しい!」と思うようなときでも、頑張っていると、ある日急に発想の転換を伴う等して、出来るようになることがある。

俗にブレークスルーと呼ばれているのは後者のことだ。

そこに来ていた学生さんは、みんな頭がいいし、ロジカルである。ロジカルであるというのは1つの才能でもあるけど、自分のロジックではありえないことを理不尽として、途中でその仕事を投げてしまうことがある。

すると、非連続的な成長が遅くなってしまうので、何も考えずにばかになれる人にいつか追い越されてしまう。なので、非連続的な成長というものを早く体感することが重要である。

そんな話をした。そしたら、そこにいらした仕事人の方が、「苦しいと思ったときは実は転職しない方がいい。乗り越えたときに転職した方がいいよ」とフォローしてくださった。

今は、大企業でもベンチャーでも、ロジック=有用と言われすぎている。
有用なだけに、ロジックは怖い。
その危険性を理解した上で、ロジックを使っていきたいものである。。。


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スーパーギークに教えてもらった上達の方法

起業して間もない頃、スーパーギークに出会った。

口をきくのも申し訳ないくらいの、スーパーギークだった。

そんな方に訊いてみたかったことがある。

「プログラミングの上達のコツって何ですか?」

かの人は神だった。

記憶を辿ると、こんな内容だったと思う・・・

「そのアプリを本当に作りたければ、何でもすると思う。どんな難しい本だって読むし、ネットでも調べるし、英語のドキュメントだって読むようになる。」

「作りたいものを作れば技術が身に付く。そこで得た技術と新しく学ぶ技術を合わせて、また新しい物を作る。・・・こうして技術は積み重なっていく。」

「よく、『プログラミングできるようになりたいんです!』という人が来る。分厚い本を与えて『1週間で読んできて』というと、読んでいなかったりする。本当に作りたければ、そんなことはない。」

プログラミングに限らず、本当にやりたい気持ちがあれば、人はやる。

やると決めれば、その想いは本当か、確かめることができる。

なので、とにかくやろう。作ろうと気持ちを強めた日だった。


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2012年5月21日月曜日

焦らないための方法

人は結果を急ぐ。焦るなといっても焦るのは自然なことだ。

しかし、焦るのと急ぐのは違う。

では、焦るとは何か?

それを、私は成長ステップが見えない状態だと思っている。

自分もそうだし、相談しにくる後輩もそうだったが、例えば社会人2年目にして優秀な5年目でも難しいことができていないからといって焦るというケースがあるものだ。

あれは、自分がどういうステップを踏んでいくべきかが見えていないから、社会人2年目にして5年目水準の仕事ができていないと思うのである。

厳しい現場なので、何年目だろうが高い水準の仕事をこなせと言われるので、ピュアに焦っているつもりなのだが、成長論の観点では、それはあまり謙虚な了見ではないのかもしれない。

AとBという下積みを経ないと、求められるCという高水準の仕事はできないので、まずはAとBをやるべきである。
にもかかわらず、AとBをまずは着手しなければならないということに気づいていないというのは、成長論的には謙虚ではないことになる。

当の本人が自らの成長ステップの全体像を理解できるはずがないから、AとBを経て初めてCができるということを伝えるのが、メンターの役割である。そして、それに基づき、当の本人はAとBをとにかく早くできるようにすることに集中するのが正しいはずである。

焦っている場合ではない。

焦っているいとまがあったら、メンターあるいは、メンターがいなくてもメンター代わりになる人を見つけて、成長ステップの全体像を描き出すべきである。

焦っているなあと感じたとき、そんなことを思った。



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2012年4月27日金曜日

解けない問題があったときに考えること

解けないときは無理して解かないようにしようと思っている。

その代わり、なぜ解けないかを考えるようにしている。
そして、どうしたら解けるようになるかを考えている。

情報不足なのか、考え方の引き出し不足なのか、
「何を学習すればよいのか」を考えるようにしている。

いま関わっている問題は、学習しないと解けない問題がほとんどである。
学習テキストは本や記事でなく、「人」だったりすることが多い。

この間、営業の方が「売上が上がらない」と相談にいらしたのだが、
原因は「何を学習すればよいのか」、敢えて考えようとしなかったのだった。

「売上が上がらない」

「契約が取れる提案になっていない(過去の提案書の焼き直しになっている)」

「顧客に響く提案のポイントを知らない」

「そのポイントを上司・先輩に訊いていない」

「人間関係が上手くいっていない」

「管理職経験の浅い上司とのコミュニケーション技法を知らない」

ここまで書き下すと、よくありそうに見える話なのだが、
この営業の方からの相談は過去に電話で頂いていた。
「こういう業界の、こういう顧客で、どんな提案をしたらよいでしょう?」と訊かれ、
ずっと、どうだろう、こうだろう、と話していたのだった。

そして、対面で会った際、提案書を見せて頂き、「あれ?」と思ったのが、
問題解決の糸口になったのである。

「答え」は結局は自分自身で出さなければならないのだが、
「答え」に至る「材料」は誰かが持っていたりするものである。
その「材料」を誰が持っているかが重要だったりする。

想いが強すぎると、「答え」を出すことに必死になってしまい、必要な「材料集め」を怠ってしまうことがある。
相談に乗る方も、一緒に頑張って答え探しに協力してしまいがちだ。

解けないと思ったら、一呼吸置いて、今の自分にどんな材料が必要か考えてみよう~



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悩んだら訊く

「悩んだら訊く」――簡単なように見えて、簡単ではない。

いまの手持ちの情報量で考えて解ける問題か、そもそも解くのに必要な情報を持っているか、
それ自体が分かっていないことが多い。

また、十分な情報を持っていても、
考え方の引き出しが足りていないと答えにいきつけないことがあるが、
そもそも引き出しが足りているかどうかの判断がしにくい。

そこから自分に必要な「情報」と「考え方の引き出し」が何かを特定した上で、相談しにいく。

プロアクティブに相談するのは技術が要り、やはり難しいと思う。
でも、進んでやっていきたい。


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2012年3月4日日曜日

企業文化は会社設立90日で出来上がる

企業文化は会社設立90日で出来上がる、と私は思っている。どんなベンチャーでもそうだ。

私の会社はまだ従業員1名だが、サポートしてくれているチームメンバーが10人近くいる。その段階で、既に組織化が始まっている。

彼らは自由人だ。ほとんどがコンサルやエンジニアというキャリアを脱し、自由気ままに生きている人間である。

そして、元ヤン・ニート・オタクで構成されている不良軍団である。真面目な人もいるが、基本的に問題児しか集まっていない。

今回会社を作るに当たって、エスタブリッシュメント側の人間は極力入れないようにしている。

論理的に正しい解を即座に求めているのではなく(というか、そういう解を導き出す訓練は、私を含め、今のメンバーはよく経験しているし、そのことの重要性もよく承知している)、本能で自分たちがいいと思えるかどうかを大事にしている。
そのウワモノとして論理を積んでいく。

あまり知った口は叩きたくないが、論理的に考えすぎると、時々すさまじく道を外れるからである。これが、限られたメンバーによる組織の論理の始まりである。

境界を設けず、今は、ゆるく自由にやっている。メンバーも集めているというよりかは、自然に集まっている状態である。

と、いいつつ、しっかりリクルーティングしているので、この不良軍団に興味がある人を見つけたい。



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起業した理由

組織を飛び出してでもやりたいことが沢山あるから、である。

ビジネスと社会活動の2つの観点から考える。


コンサル時代、iPhone研究会という社内研究会を作って、クライアントへの提案を目指して、スマホアプリを使った事業案をいくつか考えた。
今のフクログ・iQonのようなコーディネートアプリや、スマポのようなポイントサービス、スタートアップウィークエンドで話題になった聖地巡礼アプリ等、時代の先を行ったアイデアをスマホ黎明期に沢山生み出していた。業務ツールアプリも考えていて、既にBtoBまで視野に入れていた。

でも、実現しなかった。
それは、当時の私のマネジメントスキルの問題や、本業の忙しさの問題等、いろんな理由があったが、どんなに私が習熟したとしても、組織の中では限界があるのではないかと感じた。

自分の中の発想は限りなくて、スマホを使ったビジネスなら、バンバン出せると思ったし、スマホという新しい市場ならチャンスはある。
そして、コンサルならではのビジネス感を持ったスマホアプリを企業に提案できると気づいたからである。「そのアプリ面白いけど、結局どのくらい儲かるの?」という問いに答えられるか。それは決して簡単ではないし、アプリの性質にもよるが、自分たちならできるのではないか、と思ったのである。


次に、社会活動の観点から起業した理由を言葉にしてみる。

私は元々社会学の研究者になろうとしていたというのもあって、社会への関心度が人一倍強い。
修士まで行ったが、博士課程に進まなかったのは、社会に直接働きかけるプレイヤーになることを検討したいと思ったからである。その結果、第一歩としてビジネスの道を選択した。

経営コンサルティングやその次に転職したベンチャー立上を経て、独立して、もっと社会性の高い事業ができると思うようになった。
自分が社会的問題だと思うものは沢山ある。それらの問題に、片っ端から取り組もうと思った。


自分が解決したい課題は無数にある。その中でも特に関心を持っているのはグローバル化である。

ソーシャルネットワークは、私たちの世界を広げてくれているが、知り合いの知り合い・・・と辿るだけでは、結局コミュニティに閉ざされてしまいがちである。ここに制約がある。

これを取っ払おうというのが「気持ちボタン」である。コミュニティの壁を突き破るのがミッションである。そしてこれは、世界の問題解決を加速させるインフラを作ることにつながる。

Consumer/CitizenのCレベルでビジネス/課題解決が加速する時代が訪れると思っている。次代のためのインフラを作りたい。

組織を飛び出してでもやりたい人による、組織を飛び出してでもやりたい人のためのWebサービスを作っていくことがCrispでやろうとしていることである。



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2012年2月6日月曜日

好きな起業家・Webサービスを理解しておく

成功している人・事業をベンチマークする習慣は誰もがあるのだろうが、実は自分の好きな起業家・Webサービスを理解しておくことには意外に無頓着だったりする。

自身の経験と仲間の経験を通じて、
自分の「好き」を理解しておくことは、事業のある場面(※)において、非常に重要だと気づいたので、
メモしておくことにする。

※答えは伏せておきます(笑)

・ミクシィ
SNSであることを徹底して貫いている信念もそうだが、FindJobとの2本柱である点に本能レベルで惹かれる
・NAVERまとめ
まとめると、便利だし、楽しいし、PVと言う形でどれだけ盛り上がっているかが見えて楽しい
(=投稿するエクスペリエンスに優れている)
※nanapiも好きだが、まだそういう経験ができていないのが不思議。でも、いつかしたい
・Fancy
この美しさ、本当に好き。画像の上にポインタ乗せると、ボタンが出てくるのが気持ちいい
・Dropbox
PC2台使っている身としては、最高に便利

こうしてみるとシンプルなサービスが好きなようである。
そういう性格のようである。
意外に美的楽しさとか、知的楽しさとかも大事にしているようだ。
・・・などと気づく。

この発見を、自分のサービスにどう反映するのか、とか、どういう人と組むのか、とか、事業のいろんなところに仕掛けていくと、
他サービスの長所を「Z:本能」(高いアスピレーション)で吸収していくことができるのかもしれないなと思ってみたりする。




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大学生が就職活動で一番間違えること

大学時代の自分を振り返って、それは、Yの分析だったと思う。
(あくまでの自分の体験談であるが、似たような経験を持つ方は少なくないのではなかろうか)

X:自己分析 ⇒ ○これまでの経験も、強み弱みの分析も、時間を掛ければ十分出来る
Y:市場分析 ⇒ ×自分が選んだ業界・職種での経験がその後のキャリアをどう制約するか、十分に理解していなかった
Z:本能    ⇒ ○大学時代、やりたいことを存分にやったし、就職先も本能で選んだ

学生と社会人の情報格差というのは実は埋められる。当事者の話を聞けばよいだけだからだ。

コンサルがどういう仕事かをよく理解していたから、「5年後、どの世界にいっても頑張っていくだけの土台を作る」という当時の目的に適した選択ができたと思う。(今の土台がいいかはさておきw)

しかし、中で働いている人でも分からないようなキャリアビューが必要だった。
10年先までが分からなかった。

とても贅沢な話だし、目の前のことを頑張るでもいいのだが、見落としがあったといっていい。

「コンサルを卒業すれば、企業の経営企画、ゆくゆくは経営者になれる」、といわれていて、
それは必ずしも間違っていないが、それは「コンサルになると何になれるか」であって、
「コンサルになると何になれないか」を語っていない。

コンサルのキャリア制約は、
・経営サイドになれても、商品サイドはなかなかやらせてもらえない
・現場を動かせるようになるには、自分が変わる(脱コンサルする)ための修業期間がいる

具体的に言うと、
・学生時代、起業経験がある人は(商品開発や営業等)、コンサル卒業後、即起業しても強い
・学生時代、上記経験のない人は、コンサル卒業後、事業会社で修業している(但し、脱コンサルには非常に苦労する)

こういうことは、中で働いている間は(頭で分かっても)十分理解しきるのは難しい。
なので、一度辞めて外に出ている人の話も聞く必要が出てくる。

コンサルに限らず、広告代理店でも商社でも金融でもメーカーでも、
キャリア制約という問題があるはずなので、よく研究しておくとよかったなあと思う。



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2012年2月4日土曜日

AppBankの非常に賢い戦い方

(※2012年2月4日にこのブログを書いたのだが、同月23日にジャフコより増資を受けたというニュースが流れたhttp://gamebiz.jp/?p=52386。AppBank村井さんがガイアックス上場時のメンバーだったという経歴も踏まえると、下に書いたようなシナリオは最初からある程度頭のうちに入っていた可能性が高い。)

「今、注目しているベンチャーどこですか?」と訊かれたら、AppBankと答えるかもしれない。

iPhoneのapp storeを見ると、AppBank製のアプリが上位に食い込んでいる。

ポケットべガスしかり、今日の運勢しかり。

あれ、アプリレビュー屋さんじゃなかったの!?となる。

アプリレビューに始まり、アクセサリー販売を始め、そして今やオリジナルアプリで稼いでいる。

何でどの程度儲けているか、数字を把握しないと明言できないが、

・アプリレビューで独自の地位を築き
・アプリビジネスのノウハウ・人脈を蓄積し
・レビュー・アクセサリー販売でユーザー接点を確保し
・しまいには自らアプリを作る
という進め方には頭が下がる。

しかも、アプリは、カードゲーム、占い、など、誰もが毎日使う定番アプリ。

ダイヤルキューツー、i-mode、ポータルサイト、スマートフォン、、、

と、どの時代でも必ず黎明期に流行るのは、こうした定番サービスである。

それを手堅く取りにいくところが心憎い。さすがである。

何百、何千とアプリを見ているから、間違いなく企画・開発の勘所は分かっているだろうし、

委託開発するにも、人脈があるから、ライトパーソンを見つけられるだろう。

そして、自前の強力なプロモーションメディアを持っている。

時代の普遍法則をきっちり押さえたこの戦略は、ひょっとしたら、最初から構想していたのではなかろうかと思ってしまうほどだ。だとしたら、この会社、まだまだ化けるかもしれない。
(偶然と必要の成り行きだとしても、それはそれで面白い)

この記事で、島田紳介のXとYの話に触れているが、XとYを上手に使った優れたビジネスである。

世界をどう変えるのかはさておき、見事なお手前である。


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Z:本能理論

人間は動物でしかない、と思っているので、最後は本能で決めます。

今までの選択の中で、

頭で考えて決めた道は悉く失敗し
(よかったと思う経験ばかりなので否定はできないのだけれども)、

本能で決めた道は、紆余曲折ありながらも、上手くいったことが多いです。

選択肢は多い方がいいです。考えれば考えるほど、選択肢は広がるので、頭を使いたいものです。

いっしょうけんめい考えて、選択肢をたくさん出し、最後は本能で決めるのが一番です。

・戦略オプションの抽出:頭脳労働
・最終的意思決定:本能

です。

片方だけじゃだめ。考えるだけだと、意にそぐわない決定をするし、本能だけだと、本能にベストマッチした選択肢を抽出することなく決めてしまいます。

頭脳労働と本能の役割の切り分けを、大事にします。

クレイジーな選択をするなら、「誰がどう見ても納得する合理的選択肢」を分かった上で、行いたいものです。


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上司への相談の仕方

みんな苦労しているのだと思うテーマ。本当に苦労しますよね。

コツは、「上司を高性能コンピュータに見立てる」ことである。

・コンピュータは、インプットを計算して、すごい答え(解決策)をはじき出す
・でも、インプットが正しくないと、エラーになる(怒られる、混乱させてしまう、)
・インプットをきれいにする方法。まず、何が問題かを一言でいう。
・忙しそうに、「それって○○のことでしょ!」って決めつけられても、萎縮せず、ちゃんと話す
・コンピュータが処理できるよう、データを少しずつ(1行ずつ?)インプットする。1事実1文を目安に、理解してもらうのに最低3つの事実が必要だったら、3つの事実を3つの文にして、インプットする
・通信エラーを起こなさないよう、話すペースはゆっくり。高速処理が好きなコンピュータだけ、速くする(=相手の通信環境に合わせたペースにする)
・「○○でいいじゃん」と一蹴されたときは、反論っぽい話し方はせず、再計算に必要なインプット(現場情報)を簡潔に伝える

まとめると、
ぶか:「○○の件ですが、××な問題が起こっています」
じょーし:「なん・・・だと・・・?」
ぶか:「事実A、事実B、事実Cなんです」
じょーし:「じゃあ、○○すればいーじゃん」
ぶか:「事実Dがあるんです」
じょーし:「えー。じゃあ、○○」
ぶか:「事実Eです」
じょーし:「おけ、じゃあ、○○でやってみて」
ぶか:「らじゃー」

みたいな感じ。

計算中のコンピュータに、計算結果(自分の考え)を挟み込むと、エラーしてしまう
というのは上司相談あるあるです。

「自分の頭で考えているか?」を確かめたい上司もいるので、そういうときは、「ここまで考えましたが、ここから分かりませんでした」といえばいいです。教科書にはよくそう書いてありますが、それをやって、逆に上司を混乱させてしまった人は多いのではないでしょうか。

実際、問題があまりにも複雑すぎて説明しにくい、とか、上司に癖がある、とかあって、一筋縄にはいかないのですが、初級としてはこんな感じだと思います。



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2012年2月2日木曜日

人はなりたいと思ったようにしかならない

まじで。

偶然、想像以上の存在になることなんて、ゼロとは言わないが、ほとんどないと言ってよい。

「この間もチャンスが来たし、必死になっていれば、またチャンスが来るだろう」

ポジティブマインドとしては正しいが、戦略マインドとしては大間違い。

心ではそう思って踏ん張りつつ、頭では「自分がどうなっていたいのか」の理想状態を描き、
そこに至るまでの道のりを考え抜くしかないのだ。

人はなりたいと思ったようにしかならない。

逆に言うと、なりたいと思えばなれる、とも言える。

こちらの方がよりポジティブとも言えないか。


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2012年1月19日木曜日

考えるコツ


細かく砕くこと。

それだけです。それだけってレベルに集約するからコツはコツといえる。
(ちなみに、プレゼンの極意は「声を大きくすること」と極意書には書いてある)

では、

「ビジネスは1勝9敗」

この流行った言葉を例に、細かく砕いてみる。

・1勝9敗とはどういうことか?
・10回、戦っているということである
・10回、戦うとはどういうことか?
・10回負けても死なないということである(!)

お、something new発見!

たった2回問うだけで、新しいアイデアが生まれる。

だから、細かく砕くことは大事。

ちなみに、リーンスタートアップが声高に唱えられているこの世の中でも、

ほとんどの会社は、10回戦わずして、死んでいる。

(だからおかしいというのではなく、そうなる必然的理由があるから、そうなるのです)


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極意は真似できないから極意

コンサル時代の極意(※)とは、「課題から考えること」だと思っている。

言葉にすると、とても簡単なのだが、何年修業しても、なかなか簡単にできるようにならない。

その道20年の人の課題把握を見ているからだろう。あれは一筋縄ではいかない妙技だ。

では、起業における極意とは何だろう?

「課題と解決策と将来像を描け」、とよく聞き、「へーえ、コンサルと一緒なの?」と驚く一方で、

「自分がよいと思うものをひたすら突き詰めろ」と言う人もいる。

ここで言っているのは極意である。

そんじょそこらの、成功のポイントとかテクニックとかを論点にしているのではない。

もうこれさえできるようになれば、超一流、という極意である。

一番大事なことは何かだけを知りたい。


「ま、極意とは何か?って発想自体がコンサル的だよね。」
「ビジネスは成功すれば何でもありなんだよ。」
「打てるフォームがいいフォームだろ?」
と、メタで、この問いそのものをぶっとばしてもいいんですけどね(笑)

※コンサル極意書の1つを挙げるとすれば、本書だろう
もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法


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